LGBTQツーリズムの最大級イベント開催決定 IGLTA世界総会、24年に大阪でアジア初開催
世界最大のLGBTQツーリズムイベント「IGLTA(世界LGBTQ+旅行協会)世界総会」が2024年、アジアで初めて大阪市で開かれる。4月14日、大阪市浪速区のスイスホテル南海大阪で記者会見が行われ、IGLTAのトニー・ワーナー副会長、ホストとなる大阪観光局の溝畑宏理事長、受入事務局を担うJTBの北村豪執行役員が登壇した。
IGLTA世界総会は、北米とそれ以外の地域を交互に開催地として毎年行われており、大阪での開催が41回目。日本はもちろんアジアで初めての開催となる。
性的マイノリティと言われているLGBTQ+だが、世界規模での旅行市場の規模では約28兆円というビッグマーケット。そのため、大阪観光局の呼びかけで全国の自治体などによる推進協議会がすでに発足、オールジャパンでLGBTQ+受け入れの機運醸成を図っている。
総会は世界80カ国から関係者が集まり、4日間にわたって行われる。商談会やセミナー、LGBTQ+ツーリズムEXPOなど多彩な内容が予定されており、アフターコンベンションとして参加者が日本各地を訪問することも促す。
溝畑理事長は「18年から誘致活動を始め、ラグジュアリー層が大きな市場をつくっているLGBTQの受け入れを政策の柱にしてきました。大阪・関西万博の成功につなげながら日本の観光に新しい風を吹かせたい。日本各地の都市と連携しプラットフォームを作り、誰もが快適、安全に観光できる国を目指したい」と世界総会の開催効果に期待した。
ワーナー副会長は「これまで欧米中心だったが、アジア各国からの参加を期待しています。LGBTQの方が安心安全に訪れる場所を作ることが総会の目的の一つです。総会後のレガシーをつくり、成長が続く場所になるようにしたい。アジアにどんなニーズがあるか、世界中に報告できることも期待している」と意気込みを示した。
北村執行役員は「多様なまち大阪を実現する理念に貢献、世界総会開催の半年後に開催される万博の機運醸成、成功につなげていかなければなりません。日本はLGBTQの受け入れ、理解が不足している。総会を機に、多様性を認め、持続可能なツーリズムを推進していきたい」と話した。
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