レトルト食品?と思わせる本格派/新宿中村屋が大阪市内で試食レストラン
本格的なレトルトカレーで知られる新宿中村屋が10月18―21日の期間限定で、大阪市北区に「味と日常にピリッとおいしい刺激を!」と銘打って無料スパイス料理レストランを開設した。新宿中村屋が守り続けてきたレストラン品質をより多くの人に味わってもらおうと、知名度が高くファンも多い首都圏ではなくグルメのまち・大阪で開催。用意した2500食がなくなるほど連日盛況だった。
新宿中村屋 無料スパイス料理レストランでは、レトルト食品の「インドカリー・ビーフスパイシー」と「本格四川 コクと旨み、ひろがる麻婆豆腐」の2種類をシェフの手により提供。インドカリーは、中村屋が1927年に自社レストランで提供し始めたインド人から教わった本場インドのカリーの伝統を引き継いだもの。レトルト市場への参入は2001年で、レストランのシェフが調理技術を生かして開発に携わり、販売開始まで1年を要したという。麻婆豆腐は、2003年に四川風麻婆豆腐専用ソースとして発売し、その後に本場四川のスパイスや調味料を使用し大人の麻婆豆腐専用ソースに改良した。その味も、1932年ごろから本場の料理人が広東料理や北京料理を中村屋のレストランで提供していた伝統を継承したものだ。
開店初日の10月18日に行われたメディア試食会で、日常ではなかなかないカリーと麻婆豆腐の組み合わせをいただいた。店内にはどっちが美味しかったか投票するボードがあったが、いずれも甲乙つけがたい。インドカリーは、スパイス3段仕込み製法という複数のスパイスを製造過程で分けて投入しているそう。具材もしっかりと感じられ、本格的なレストランで食べるカレーと遜色ない。麻婆豆腐もまた、奥行きのある旨味の後にピリピリ感がくる本格中華のまま。いずれも、スパイスがほどよく効いた本格的な味を楽しませてもらった。再び開店するのが待ちどおしい。
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