秋の例祭と風物詩 下呂温泉、多くの人出で賑わう/岐阜
岐阜県・下呂温泉で10月8日、豊かな温泉の恵みへの感謝と観光客の加護を願う「下呂温泉神社例祭」が行われた。1989年に山形・出羽三山の湯殿山神社から分霊を受けて実施しているもので、35回目となる今回は出羽三山神社の宮司らも招いて開いた。
コロナ禍の3年間は規模を縮小して神事だけを行ってきたが、今年は同温泉関係者が下呂温泉ゆかりの人物に扮してまちを練り歩く参進行列や獅子舞、芸妓衆による踊り、振る舞い酒のほか、やぐらの上から紅白の餅を撒く千子撒き(せんごまき)なども行われ、観光客と一緒に盛り上がる内容で実施した。
祭典では齊藤正巳祭典委員長(睦館)が「良質の温泉が未来永劫に湧き出ることを祈念します」、下呂市の山内登市長は「温泉を軸に、さらなる魅力あるまちづくりを進めていきたい」と述べ、温泉とともに地域振興に取り組んでいる考えを伝えた。
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秋の恒例イベント「謝肉祭2023秋―飛騨牛豪快焼き&秋の味覚満喫フェア」も10月22日、下呂温泉の飛騨川河川敷で開かれた。今回で16回目となる謝肉祭は絶好の天候の中、多くの来場者で賑わった。
フェアの目玉「飛騨牛の豪快焼き」は、飛騨産こしひかりごはんとキノコ汁がセットで1人前300円と破格値で販売。イベント開始前から長蛇の列ができる人気で、250キロ、2500食を用意した飛騨牛はあっという間に完売した。
会場では、名古屋とその近郊のジャズ好きな青少年でつくるフリーヒルズ・ジャズオーケストラのライブ演奏や、下呂温泉の芸妓衆による踊りが披露された。このほか巨大足湯を設置したのをはじめ、地元食材のバザールも開かれ、下呂温泉の宿泊券が当たる千子撒きなどで盛り上がった。
同フェアは地域ブランドのひとつである飛騨牛に感謝し、その味を多くの人に味わってもらおうと下呂温泉旅館協同組合(瀧多賀男理事長)が2006年から始めたもので、毎年多くの人が訪れる秋の風物詩。
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