1月15日から「今からタイへ」キャンペーン 旅券に1つ目のスタンプで空港ラウンジ利用などの特典
タイ国政府観光庁(TAT)は1月15日から、「今からタイへ」キャンペーンを始めた。期間は5月15日まで。
期間中、タイ渡航時にパスポートのタイ入国スタンプが1つ目であれば、バンコクの2つの空港(スワンナプーム国際空港とドンムアン国際空港)のラウンジ利用やSIMカード、鉄道BTSのプリペイドカード、市内のマッサージ利用券を、4000人にプレゼントする。
新規発行パスポートのほか、既存のパスポートで他国の入国スタンプの押印があっても、タイ入国スタンプが1つ目であれば特典を受けられる。
TAT東京事務所のカジョンデート・アピチャートクラクン所長は「タイが初めての若い人にもっと来てほしい。パスポート取得の動機付けにもしたい」とキャンペーンの狙いを説明する。
SIMカードは299バーツ分(1200円分)で、7日間使用できる。BTSのプリペイドカード「ラビットカード」は100バーツ分(400円分)。いずれも両空港の24時間開設の専用窓口で引き換える。
空港ラウンジはスワンナプーム国際空港では出国時に国際線出発ラウンジ、ドンムアン国際空港では国内線出発ラウンジが利用できる。普段はビジネスクラス利用客が利用するラウンジを、若い旅行者が体験できる機会を提供する。
マッサージはバンコク市内に31店舗ある「レッツリラックススパ」のいずれか1カ所で、1回1時間分を体験できる。
いずれの特典もパスポートを提示し利用する。両空港では2023年12月1日から入国スタンプが省略される入国審査自動ゲートが運用を開始している。特典を受けるには有人の入国審査を受け、スタンプを取得することが必要になる。
すべての特典を利用すると約1万6000円分相当になり、10年間有効のパスポート取得費用1万6000円と同額程度になる。キャンペーンはツアー客も対象で、TATでは旅行会社を通じた情報発信や、ツアー企画とのタイアップにも期待している。
2023年、日本からは80万3000人がタイを訪問したが、コロナ前の2019年の180万人と比較すると4割台の回復にとどまっている。TATでは2024年の全世界からのタイへの旅行者数をコロナ前の7割程度の3000万-3200万人、日本からは100万人を目標にしている。
TATではウェブサイトで「初めてのタイ旅行」などの旅行関連情報をウェブサイトで提供している。
日本からタイへは羽田、成田、札幌、名古屋、関空、福岡の6つの空港から、バンコクと一部チェンマイに直行便がある。
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