貸切バス料金の値上げ、宿泊代高騰で意見交換 大阪直案会が懇談会開く
大阪直営案内所連絡会(大阪直案会、谷口昇幹事長=山村別館)は昨年12月、大阪市浪速区の難波学習市民センターで、第36期第1回定例会・業者懇談会を開いた。「貸切バス料金値上げ及び宿泊料金の高騰による今後の旅行について」の意見交換会を実施した。
意見交換会には、旅行会社側から奈良県のサンキュー観光の中島昭人さんとアルファトラベルジャパンの奥井孝幸さん、大阪府の河内屋の河内崇さんが出席し、直案会会員らと観光業の現状について話し合った。
中島さんは「貸切バス運賃の公示運賃が引き上げられて、これまでの上限額が下限額となるくらい高騰しています。ツアーの料金も高額になりお客様からの申し込みが減ることが懸念され、これからの仕事への危機感を持っています」。
奥井さんは「すでにバス利用をやめて電車で遠足という小学校もあります。お客様の予算に合わせようとすると、助成金の活用や近場で距離と時間をかけないツアーの提案にならざるをえません。観光地であれば早めに現地入りし、バス利用の時間を減らすケースも出てくると思います」。
河内さんは「バス料金が上がっていることを知らないお客様が多く、これまでより高い料金提示をすると、旅行会社の儲けにプラスしていると思われることもあります。バス料金が上がっていることを通達する資料などをお客様に見せて納得していただくよう心がけています」。
受入側からは「テレビコマーシャルで『当社を使えば他のサイトより安くなります』といったものがありますが、ホテルが対象であって旅館も同じように思われて迷惑しています」「原材料費が上がりカニシーズンは4千円から5千円アップになっていて、料金を抑えるためカニの量を減らしている場合もあります」「イセエビの料金が親指ほどの一切れが1千円します。リニューアルした客室は2千円から3千円アップになっています」といったように、料金が以前より高くなっている発言が目立った…
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