信州へ修学旅行誘致 長野県が大阪で説明会
長野県学習旅行・企業研修誘致説明会が7月11日、大阪市北区のホテルモントレ大阪で開かれ、関西の旅行会社ら46人、地元の39事業者ら52人が出席した。
はじめに、主催者の一般社団法人長野県観光推進機構・長野県学習旅行推進協議会の小林一洋事務局長は「民間、行政が連携し20年以上の歴史を持つ協議会ですが、コロナ禍を経て昨年7月に新しいスタートを切りました。大阪の商談会を重要な事業として位置づけています。学習旅行、企業研修と誘致の対象を広く設定し、若者をターゲットにした誘致を強化しており移住や定住人口の増加につなげていきたい。万博を控えた関西とのパイプづくりは大切で、中学、高校と年代が上がるたびにシェアが増えていく伸びしろの大きいマーケットだと感じています。本日は将来につながる大きな契機となればと期待しています」。
長野県観光推進機構によると、長野県の教育旅行全体での関西市場は2割ほどだが、修学旅行に関しては全体の4割のシェアを占めるという。方面別では、白馬など北アルプスエリア、南信州エリアへの修学旅行が多い。
説明会で同協議会山ノ内支部は、東京ドーム94個分という広大なゲレンデを有する志賀高原の修学旅行受け入れについて説明。志賀ホテル一井の児玉征俊さんは「1980年から最初に取り組んだスキー修旅の聖地です」とし、四季を問わず日本有数の山岳リゾートで体験する修学旅行に自信を示した。日本で一番高いホタルの生息地や星空観察、長野県北部の宿泊拠点として周遊旅行で「満足度の高いツアーが造成できるのではないかと考えています」と呼びかけた。
同協議会白馬支部では、透明度10・の青木湖でのSUPや白馬47スキー場の林間コースを利用したMTB、熱気球体験などアウトドアアクティビティを紹介。その中でも、ライオンアドベンチャーの稲永健さんは「犀川でのラフティングは、車いすの生徒も体験できます」と、充実した受入態勢を強調した。
また、今年で開始3年目を迎えたSDGs教育プログラムについて、白馬エリアで宿泊業や飲食業、製造業など13企業が参画していることもPR。そのうち、イルボスコという宿泊施設では100%自然由来のエネルギーで宿運営を目指しており、化石燃料に頼らない生活を考える機会になると強調した。Palsinn雷鳥の渡部虎史さんは「自然体験プラスSDGsの2泊3日のプログラムで、思い出に残る修学旅行をサポートさせていただく」と話していた。
このあと15分タームで教育旅行担当者が長野県側のブースを回る商談会が行われた。
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