淡路島にインバウンド誘致 淡路島観光連盟、メディアに協力を呼びかけ/兵庫
一般社団法人淡路島観光連盟(木下学会長=ホテルニューアワジ)は11月11日、神戸市東灘区の神戸ベイシェラトンホテル&タワーズで「冬の淡路島PRキャンペーン」を開いた。今回はこれまでで最多の74人が出席、淡路島からの関係者64人を含め138人が一堂に会した。
木下会長は冒頭、淡路島へのインバウンドが観光客総数の2%を切っている状況に触れ「淡路島を世界に通用する観光地にしたい。大阪や京都に来ているインバウンドを瀬戸内、淡路島へぜひ誘客したい」と訴えた。京阪神からの集客を目的に始まった冬のキャンペーンで訪日客の人流も創出したいと意欲を示し、ぜひメディアのみなさんの力をお借りしたいと呼びかけた。
インバウンド誘致に関しては追い風もある。神戸空港が国際化し、来春から大韓航空のチャーター便が運航する予定。神戸空港とソウルの仁川空港を午前と午後の1日2往復運航する計画だ。
また、来年開催される大阪・関西万博を契機に、多くの人に淡路島へ来てもらえるよう「AWAJI島博」を開く。テーマは「いのち輝く 国生みの島」とし、淡路島全域を会場に3月20日から10月13日までとしている。パビリオンなど人工的なものを建設せずに、自然や歴史、文化、食を支える農業、漁業、畜産業、鮮魚、線香、瓦などの地場産業、食などに触れる体験を通して淡路島の“本物”に触れることのできるコンテンツを提供する予定だ。
さらに、淡路花博の開催25周年を記念し、3月20日から4月27日まで淡路夢舞台や国営明石海峡公園、洲本市中心市街地、淡路ファームパークイングランドの丘で「花みどりフェア2025」を開く。各会場では春の花々やガーデニング、スイーツガーデン、アウトドア体験などを楽しめるようにする。
食に関して木下会長は「淡路島では2年で出荷してきたトラフグをもう1年育て『3年とらふぐ』としてブランド化し冬季の名物に成り得たのもメディアの皆さんのおかげ」と述べ、3年とらふぐを売り出して今年20年を迎えたことを報告した。このほか、これまで淡路島には日本酒や地ビールはあったが、今春から島内でワインの醸造を始めたことも伝えた。
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