万博プラス周遊を促す 大阪観光局と奈良県、お得な「楽遊パス」販売
大阪観光局(溝畑宏理事長)と奈良県(山下真知事)は2月14日から、大阪と奈良の周遊を後押しする「大阪・奈良楽遊パス」の販売を始めた。インバウンドをメーンターゲットに、鉄道やレンタカーと観光施設などの入場をお得な料金でセット。大阪・関西万博の来場者も見据え周遊観光を促す。
楽遊パスは、大阪市内―奈良公園周辺の通天閣や奈良国立博物館・元興寺など17施設を鉄道でめぐる奈良県北部向けのものと、関西国際空港から大阪泉州と奈良中南部の岸和田城や長谷寺・石舞台古墳など19施設をレンタカーでめぐる奈良県南部向けの2種類。
いずれも2日間使え、施設のみのパスは北部が4800円、南部が3500円。鉄道、レンタカー付のパスは近く販売する。トリップ・ドットコムなど海外OTAを通じて販売し、利用者は観光施設などでQRコードを示すだけで入場できる。初年度の販売目標は1万4400枚。
2月8日に奈良市内で開いた記者会見で、山下知事は「来県するインバウンドは関空から多く、奈良の歴史文化や自然を味わいつつ大阪の都市観光も楽しめます。奈良に泊まってもらえる機会につながれば」と期待感を示した。
溝畑理事長は「大都市集中はサービス低下を招く。関西全体を浮揚するための新しいチャレンジです」と意気込んだ。

記者会見でスクラムを組む溝畑理事長と山下知事。
NMB48の2人とせんとくんも応援
大阪観光局と奈良県は昨年5月に包括連携協定を締結。広域観光ルート開発の一環としてパスを具現化させた。国内OTAを通じて日本人にも販売していく。
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