持続可能な小豆島アピール　小豆島観光協会、東京で観光商談会開く／香川

香川県の小豆島観光協会（堀川満弘会長＝小豆島フェリー）は10月24日、東京都新宿区の京王プラザホテルで「小豆島観光商談会２０２５」を開き、小豆島の観光関連事業者や旅行会社、メディアら約１７０人が出席。東京での開催は３回目となり、第一部の商談会に続き行われた観光説明会では、動画などを通して小豆島観光の入り込み状況や現在の取り組み、誘客目標などについて説明された。

堀川会長は、小豆島町と土庄町の島内２町が連携し、持続可能な観光地づくりを進めている成果を報告。24年度には愛媛県大洲市とともに、小豆島が国際認証団体「グリーン・デスティネーションズ」から持続可能な観光の国際表彰制度で「シルバーアワード」に選ばれたと伝えた。

さらに今年10月17日には、持続可能な開発目標に沿って文化遺産の保全や持続可能な開発に取り組む優良地域をＵＮツーリズム（国連世界観光機構）が認定する「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に小豆島町と土庄町が選ばれたことも紹介。「小豆島は今後も文化伝統、環境に配慮した持続可能な観光地として取り組んでいきたい。ぜひ小豆島の誘客にお力添えをいただきたい」と話し、受入態勢の充実を図っていく考えを示した。

同会副委長で観光戦略部の有本裕幸部会長（岬の分教場保存会専務理事）は、映画「二十四の瞳」から近年の「からかい上手の高木さん」に至るまで、小豆島が映画やドラマのロケ地として愛され続ける理由として「フィルムコミッションの活動や製作者側との人間関係、島の持つ美しい風景」などを挙げた。スペシャルゲストとして俳優の石倉三郎さんも登壇し出身地である小豆島について迷路のまちや寒霞渓、そうめん・醤油といった特産品、映画「二十四の瞳」にまつわる個人的な思い出を交えながら島の自然、文化、食の豊かさを情熱的に語った…