中国の教育旅行が絶好調 年間記録を7月単月で更新
10/09/09
中国人訪日客数は7月に16万5千人を記録し単月ベースで過去最高となったが、小・中・高校生の教育旅行も絶好調であることがJNTOの調べでわかった。
7月の訪日教育旅行申請者数は1万1736人。これは、これまで年間を通してもっとも多かった2008年の1万1436人を単月で上回ったことになる。新型インフルエンザの影響でキャンセルが続出した09年の反動とはいえ「驚異的な実績」と、関係者を驚かせている。
中国人児童・生徒の訪日教育旅行は例年、中国の夏休みと日本の学期中が重なる7月に集中する傾向にあった。
その中でも、学校交流プログラムの充実などを強みに教育旅行誘致に熱心だった長崎県には、上海や山東省の小中学生ら3千人以上が来訪。成田と関空からアクセスしやすい長野県も、江蘇省や広東省の小中学生を中心に約2千人が来た。
JNTOでは今夏の中国教育旅行の傾向として(1)上海万博の開催などを機に、環境学習を重視(2)自校のみで参加者を集め単独催行する学校の増加(3)江蘇省が中国最大の教育旅行市場(10年1―7月で3690人=08年比4.4倍増)に躍進―などを挙げている。