09年の訪日客数　５位下がり世界で33位

日本政府観光局（ＪＮＴＯ）は10月８日、「ＪＮＴＯ国際観光白書２０１０」を発売した。09年の日本への国際観光客の到着数（訪日旅行者数）６７９万人は世界で33位で、08年より５位順位を下げた。フランスも７４２０万人で断トツのトップは不動ながら、08年の７９３０万人よりは減少した。

白書には、日本と世界の国際観光動向のほか、訪日旅行主要市場15カ国・地域の経済･社会状況、海外旅行動向など、訪日プロモーションの参考になるデータが幅広く掲載されている。

09年の世界全体の国際観光客数は前年比４・２％減の８億８０４７万人で、６年ぶりに減少した。08年は過去最高の９億２１８１万人だった。

09年に国際観光収入が最も多かったのは米国で９３９億米ドル。日本は１０３億米ドルで23位。こちらも５位順位を下げている。
　国際観光支出が最も多かったのはドイツで８０８億米ドル。日本は２５１億米ドルで順位は08年と同じ７位だった。

訪日旅行市場については、世界的な景気低迷にもかかわらず、中国からの訪日客が０・６％増となり、２年連続で１００万人を超えていることや、フランスからの訪日客が観光目的に限れば４・４％伸びたことなどを紹介している。

そのほか国際観光白書では、注目される海外旅行分野としてタイの医療観光、シンガポールのカジノ観光、オーストラリアの格安航空会社の動向などを「話題のコラム」として掲載している。
　価格は４０００円。
　購入についての問い合わせは、国際観光サービスセンター℡０３－６９０２－５０８１まで。