ビジット・ジャパン・トラベルマート開催　各国バイヤーにツアー造成要請

国内最大の訪日旅行商談会、「ビジット・ジャパン・トラベルマート２０１０」（観光庁主催）が11月25、26日の２日間、千葉市美浜区の幕張メッセで開かれた。ビジット・ジャパン・キャンペーン（ＶＪＣ）重点国を中心に海外24カ国・地域の旅行会社関係者２７２人と15カ国・地域から31人のメディア関係者が参加した。日本からは地方自治体や宿泊施設、観光協会、輸送機関、旅行会社など３７１の観光関連企業や団体が参加し、海外の旅行会社にツアー造成を働きかけた。

海外バイヤーの内訳は中国が最も多い43人で、韓国23人、タイ22人、台湾21人、ロシア18人、シンガポール17人など。訪日国第４位のアメリカからの参加は12人にとどまるなど、訪日旅行マーケットとしてアジア、極東への期待の高さがうかがえる。

長野県の志賀高原から参加した旅館経営者は「今回はオーストラリアの旅行会社へのＰＲに重点を置くつもりです」と、スキーヤー拡大に期待を寄せていた。

オープニングセレモニーで観光庁の溝畑宏長官は「インバウンド拡大の弾みになることに期待しています」とあいさつした。

商談会後、27―30日には海外メディアを対象に11のコースに分かれ３泊４日の日本視察ツアーが行われた。

コースは次の通り。

▽ゴールデンルート初心者向け▽ゴールデンルートリピーター向け▽北海道・道南（スキーリゾートと道南ゴールデンルート）▽日本縦断（和倉、金沢、白川郷、飛騨高山）▽神戸・京都（日本文化体験）▽南九州周遊（鹿児島、宮崎）▽美ら海探訪（沖縄離島めぐり）▽ＣＯＯＬ　ＪＡＰＡＮ東京再発見▽山陰（ヘルスツーリズムと映画ロケ地めぐり）▽関東近郊（鬼怒川、草津、富士山）▽北東北横断ルート（男鹿、八幡平、三陸海岸）