【東日本大震災】ジャパニーズ・インG 外客誘客でCP
11/05/16
外国人旅行者を積極的に受け入れている宿泊施設のグループ、ジャパニーズ・イン・グループ(JIG、80軒)はこのほど、「東日本大震災復興・がんばろう日本」キャンペーンをスタートさせた。
放射線や食物についての安全に関する情報を全国に点在するグループ旅館から発信するほか、宿泊した外国人旅行者に日本の旅行環境の現状を発信するよう依頼する。来年4月までの当面1年間実施する。
福島原発の事故により日本への外国人旅行者が激減してることから、5月11日に東京のホテルで開いた2011年度総会でキャンペーンの実施を決めた。グループには年間の宿泊者の9割以上を外国人旅行者が占める旅館もあり、福島原発事故による日本旅行回避が直撃している。3月から5月は被災地だけでなく全国のグループ施設で外国人客の予約がほとんどキャンセルになった。
キャンペーンでは、顧客へのダイレクトメールの送付、旅館ごとの特典の設定、ファイスブック上にファンページも開設する。
総会後に開かれた懇親会で福田金也・JIG会長(栃木県日光市・タートル・イン・日光)は、「3カ月後に外国人旅行者を呼び戻すことを目指したい」とキャンペーンの狙いについて説明。「グループ創設から32年間のすべてのノウハウを結集して事態を乗り切りましょう」と呼びかけた。
総会では任期満了に伴い役員改選が行われ、福田会長の続投が承認された。