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9月の訪日客数は単月過去最高の86万7千人 1千万人達成へ予断許さず

日本政府観光局(JNTO、松山良一理事長)は10月23日、9月の訪日外国人客数(推計値)は前年同月比31.7%増の86万7千人と発表した。9月単月としては過去最高の数値で、訪日客1千万人の達成に向け好調を持続している。

2010年に記録した9月単月の最高は71万8千人を14万9千人上回る大幅増で、春から続く単月過去最高ラッシュを継続、訪日客増は加速、定着してきた。JNTOで台湾や香港、東南アジア市場での人気が持続しているほか、円安や海外プロモーションなどが好影響を与えたとみている。

国・地域別にみると、中国、台湾、香港のほか、タイ、シンガポール、マレーシア、ベトナムといった東南アジア諸国、インド、フランス、ドイツで9月として過去最高を記録。

中国は同28.5%増の15万6千人で、昨年10月以来1年ぶりに前年を上回った。個人旅行が堅調で、団体旅行が回復傾向にあるという。韓国は同12.9%増の16万5千人で伸びてはいるものの伸び率は鈍化。同75.1増と驚異的な伸びを示した台湾20万7千人に単月トップの座を明け渡した。

ビザ発給が緩和された東南アジア諸国はタイが同56.1%増を記録するなど軒並み好調を持続。欧米やオーストラリアも堅調に推移し、ドイツでは約3年ぶりに単月記録を更新した。

これで13年1―9月の訪日外客数累計は同22・4%増の773万1400人となった。残り3カ月で目標の1千万人を達成するには、昨年並みの推移では若干届かず、好調の維持が前提となる。JNTOではスキーやクリスマス需要を狙ったプロモーションを強化し、目標達成を推し進める。

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