大阪心斎橋に訪日客向け観光案内所 JTB西日本が開設
JTB西日本(光山清秀社長)は12月10日、大阪・心斎橋に訪日外国人旅行者向け観光案内所「KANSAI TOURIST INFORMATION CENTER SHINSAIBASHI」をオープンさせた。訪日客、なかでも個人客の増加が今後も見込まれる中、関西圏を訪れる外国人旅行者への観光サービス拠点としての役割を担う。
案内所は日本語、英語、中国語、韓国語に対応する。関西をはじめ日本各地の観光情報を提供するほか、国内ツアー商品など旅行手配も行う。ムスリム礼拝や休憩ができるスペースを設け、WiFi環境、手荷物の一時預かりなど、訪日客向けのサービスをワンストップで提供する。
近隣アジアの旅行会社と提携し、海外旅行エージェント客に対するラウンジも今春に開設する予定。同社営業部地域交流ビジネス推進室の仲井牧子さんは「空港や現地の案内所、ツアーデスクのイメージ」と話す。
また、外国人旅行者受入を目指す自治体や企業に対してプロモーションやモニタリングの場としても案内所を提供、外国人旅行者とのマッチングスペースとしても機能させる。すでに広告スペースにはグリコが出展し、凸版印刷も全身撮影から自分の3Dフィギュアが作れるサービス(有料)を提供している。
2015年度は月1万人、年間12万人の外国人旅行者の利用者数を見込む。
営業時間は11―19時。場所は心斎橋筋商店街の洋服店トミーヒルフィガーの3階。
オープン初日はセレモニーが開かれ、同社の籠島慎二取締役は「訪日市場が拡大、変化する中、市場の動きをとらえ、地域や企業とも連携し幅広いサービスの提供で関西の良さを伝えたい」とあいさつ。その後来場した訪日客に茶道の実演も行われた。
同推進室の鳴尾仁秀さんは「足りないサービス、便利なサービスは今後拡充を図ります」、仲井さんは「豊かなサービスで訪日客に便利な案内所を目指します」と話している。