29%増の1341万人 14年の訪日外客数
15/02/10
日本政府観光局(JNTO、松山良一理事長)は2014年の訪日外国人客数(推計値)は前年比29.4%増の1341万4千人と発表した。13年に達成した1千万人を1年で300万人超も上回る大幅増。ビザ緩和やプロモーション強化など数々の訪日促進策が奏功した結果といえ、20年に2千万人という高みへ着々と歩を進めている。
1300万人突破は12月22日、成田空港に到着したインドネシアからの家族で達成。1年を通して伸び率は衰えることなく、1、12月は前年同月比40%超も増加するなど飛躍的な伸びを示した。さらに訪日外客数と出国日本人数の合計が1964年の統計開始以来、初めて3千万人を突破したというおまけつきだ。
JNTOはこの要因に、ビザの大幅緩和や消費税免税制度拡充、アジア地域の海外旅行需要の拡大、円安傾向による割安感を挙げている、加えて訪日プロモーションと国内のインバウンド機運の高まりが奏功した。市場別では主要18市場のうち16市場が年間の過去最高を記録した。
15年は、JTBの旅行動向見込みで1500万人突破が予測されるなど一層の飛躍が期待される。国としても訪日プロモーション事業を観光庁からJNTOに移管、さらなる強化で続伸を見込む。
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12月の訪日外国人客数(推計値)は同43.0%増の123万6千人。これまでの12月単月の過去最高だった13年を37万2千人上回り、10カ月連続で100万人超えとなった。