訪日客受入先としての産業観光 近畿経産局、交流会開き事例発表(2)
15/04/16
次にグローバルホリデージャパン社長の杜政男さんは、大阪府泉佐野市に日本法人を設立した台湾の旅行会社代表としての経験から話した。
旅行会社として産業観光を扱う際に困るのはコース設定。情報収集が難しく、駐車場など受入体制の協力も必要だが、なかなか難しいという。
「訪日客を呼び込みたいのか、そうでないのかはっきりすべき」と指摘し、本気で呼び込もうとするなら「団体か個人かターゲットを明確に」「適切な情報提供を」「旅行会社と協力体制を築く」「台中向けのパンフを用意する」ことを提言した。
礼済聞さんとバドバヤル・デルゲルツェツェグさんは、第1回交流会の成果としてできた滋賀県愛荘町の産業観光モデルコースを実際に体験した感想を報告。礼さんは中国から、バドバヤルさんはモンゴルからの留学生で、いずれも日本文化への興味は高いという。
2人とも「実際に現地に来ないと得られない経験で、伝統から最先端までの技術が一度に触れられる」と満足度は高い。通常の日本観光で感じることは「パンフは英語版がほしいという声が周りから多く、なければローマ字版でもあれば質問もできるので便利」「情報入手はほとんどスマホのアプリかSNSに頼ることが身についている」「日帰りバスツアーがあれば気軽に参加できるのでいい」など感じたことを挙げていた。
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