過去最多、3割増の887万人 東京都の14年外国人旅行者
15/06/26
2014年に東京都を訪れた外国人旅行者は前年より3割増の887万人だった。訪都外客は10年に約600万人と過去最高を記録したが、翌11年は東日本大震災により約400万人まで激減した。しかし、12年以降は回復し、12年556万2千人、13年681万2千人と推移し、わずか3年で11年の訪都外客の2倍を超えた。
東京都はこのほど、14年(1―12月)の訪都観光客数や観光消費額などを発表した。
それによると14年の訪都外国人旅行者は円安や東南アジア諸国のビザ発給緩和措置などにより、30.3%増の887万4千人と過去最多となり、都内で消費した金額も35.1%増の7854億円と大きく伸びた。人数では205万9千人、消費額では2040億円の増加。
同期間、13―14年の日本全体の訪日外客数は1064万人から1341万3千人へと29.4%の増加。伸び率は訪都外客がわずかに上回った。
訪都外客の内訳は宿泊が31.4%増の663万5千人、日帰りが27.0%増の223万9千人。観光庁の宿泊旅行統計では、14年に東京に宿泊した外国人旅行者数は1345万3千人であり、平均すると都内に2泊していることになる。
一方、東京都を訪れた日本人旅行者は0.1%増の5億600万人だった。ほぼ横ばいだったものの過去最多となった。
外国人旅行者も含め、訪都旅行者が都内で消費した金額は5.8%増の5兆6千億円となり、こちらも過去最高を更新した。