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16年の訪日外客数は2403万9千人 伸び率鈍化も堅調

日本政府観光局(JNTO、松山良一理事長)は1月17日、2016年の訪日外国人客数(推計値)は前年比21.8%増の2403万9千人と発表した。昨年に比べ伸び率は鈍化したものの初の2千万人突破を果たし、堅調に推移した1年だった。迎えた17年は、20年に3千万人という政府が定める次の目標に向かい、「モノからコトへ」と質の本格的な向上が求められる一年になる。

16年は、上半期が同28.2%増、下半期が同16.3%増と伸び率は下がってきたが、現在は15%前後の伸び率で安定してきた。JNTOは堅調な増加の要因として、クルーズ船の寄港数増、航空路線の拡充、訪日プロモーションの継続的な実施を挙げている。

市場別では主要20市場のうちロシアを除く19市場が年間の過去最高を記録した。なかでも中国は同27.6%増の637万3千人となり、最大の訪日国として地位を確実なものとした。2位の韓国は同27.2%増の4509万人、3位の台湾は同13.3%増の416万7千人。香港も含めた東アジア4市場は1700万人超となり、存在感の高まりは顕著に。

16年は、JTBの旅行動向見込みで2700万人を予測するなど引き続き堅調な伸びが見込まれる。15年ベースで前年比15%増を継続すれば20年には4千万人に達すると試算されており、国としても石井啓一国交相が1月10日の記者会見で語ったように日本の魅力の磨き上げや掘り起こし、制度面の見直しなど「観光大国」化に向けた整備を進め、勢いの持続を図っていく。

12月の訪日外国人客数(推計値)は同15.6%増の205万1千人。これまでの12月単月の過去最高だった15年を27万7千人上回った。

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