7.6%増にとどまる 2月の訪日外客数
17/03/27
日本政府観光局(JNTO、松山良一理事長)によると、2月の訪日外国人客数(推計値)は前年同月比7.6%増の203万6千人だった。2月単月の過去最高だった昨年を14万4千人上回ったが、伸び率がひとケタとなり、その鈍化が顕著となった。
JNTOは中華圏市場で旧正月休暇が1月末から始まり、昨年から前倒しになったことなどが伸び悩みの主要因と指摘している。
市場別では、韓国や中国、タイ、豪州、米国など13市場が2月単月の過去最高を記録。これまで一貫して伸びを示していた台湾や香港がマイナスに転じた中、インドネシア、フィリピンなど東南アジア各市場の好調の継続が目立った。欧米豪も英国とフランスが前年割れとなったが概ね好調だった。
中国は旧正月休暇の前倒しの影響を受け、同2.0%増の50万9千人と急ブレーキ。一方で韓国は同22.2%増の60万人と好調を維持している。
JNTOでは、3月は桜の開花シーズンを迎え花見による観光需要が期待できるとしている。