春の観光需要で大幅増、累計1千万人も到達 4月の訪日外客数
17/05/29
日本政府観光局(JNTO、松山良一理事長)によると、4月の訪日外国人客数(推計値)は前年同月比23.9%増の257万9千人だった。単月として過去最高だった昨年4月を49万7千人上回り、初の単月250万人台を突破。今年に入ってひとケタの伸びにとどまっていたが、一転して大幅増となった。
JNTOは好調の要因として、航空座席供給量が増加した韓国市場の伸びが顕著だったことを挙げる。加えてイースター休暇や清明節といった休暇・祝日、桜など日本の春の魅力が浸透してきたことも重なり訪日意欲が高まったとしている。
市場別では、台湾や香港、タイ、米国、欧州諸国など13市場が単月として過去最高を記録。そのほかの7市場も4月単月の過去最高となった。
最大の訪日国だった中国は航空座席供給量が微増にとどまり、同2.7%増の52万8千人と小幅な伸び。一方で韓国は同56.8%増の55万4千人と大きく伸ばし、今月は最大の訪日国となった。
1―4月の総計は同16.4%増の911万6千人。観光庁は5月13日の時点で昨年より3週間程度早く、過去最速で累計1千万人を突破したと明らかにした。