訪日外国人、初の3千万人突破 11月も単月で過去最高
訪日外国人旅行者数が初めて3千万人を突破し12月18日、関西国際空港で記念セレモニーが開催かれた。3千万人目となった台湾人女性に、石井啓一国土交通大臣から記念の盾、田端浩観光庁長官から記念品が贈られた。
石井大臣は「2019年のラグビーワールドカップ、20年のオリンピック・パラリンピック東京大会、21年のワールドマスターズゲームズ関西、25年の大阪万博の開催など、今後ますます日本は世界に注目される機会が増える。この機会を逃すことなく、日本の多様な魅力の発信とともに受入環境の整備や観光資源の磨きを進め、20年に4千万人の目標達成に向けて、全力で取り組みたい」と語った。
3千万人目の王劭予(おう・しょうよ)さんは12歳で初めて日本を訪れ、今回で12回目の訪日。ピーチ便で関空に到着し「日本が大好きでこれからも一生涯、日本を旅行し続けたい」。
石井大臣や田端長官、清野智JNTO理事長、八木一夫近畿運輸局長のほか地元関係団体の代表らでくす玉を割り大台突破を祝った。セレモニーは観光庁が主催した。
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日本政府観光局(JNTO)によると、18年11月の訪日外国人客数(推計値)は前年同月比3.1%増の245万1千人だった。前年を約7万3千人上回り、11月単月の過去最高を更新。夏の天災の影響が一部市場で残るものの全体としては持ち直し傾向が強まってきた。
すでに12月18日に3千万人を達成したが、11月までの累計は同9.1%増の2856万人。年間では3100万人程度が予測される。
11月は韓国、台湾、香港が夏の天災の影響をひきずり前年割れとなったが、クルーズ船需要やプロモーションの効果で好調だった欧米豪市場がけん引。全体としてはプラスになった。市場別では17市場で11月単月の過去最高を記録した。
韓国は経済の低迷も相まって、同5.5%減の58万8千人と5カ月連続のマイナスに。中国はFIT需要が旺盛で8.8%増の61万7千人と好調。累計は778万1千人で年計過去最高をこの時点で更新した。
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