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11カ月ぶりに前年割れ 8月の訪日数、韓国客が半減

日本政府観光局(JNTO)によると、8月の訪日外国人客数(推計値)は前年同月比2・2%減の252万人だった。前年同月を下回ったのは、台風被害や北海道胆振東部地震の影響が大きかった昨年9月以来、11カ月ぶり。書き入れ時の夏休みということもあり、この減速はインバウンド市場にとって痛手となった。

前回の前年割れは自然の脅威にさらされてのものだが、今回の減少の要因は国際情勢。トップクラスの訪日市場である隣国、韓国との政府間の対立は深刻さを極め、民間レベルでも大きな影響を及ぼしている。訪日客数も同48・0%減の30万9千人と、ほぼ半減。韓国からの観光客が多い関西ではまだその姿をちらほら見かけるものの、一時期に比べ観光客数の勢いは感じなくなってきた。

そして香港も同4・0%減の19万8千人と減少。デモの影響が続き、アウトバウンドの面でも旅行会社各社で伸びやんだ。やはり“旅行は平和産業”ということを実感させられる。

市場別全体では、中国が同16・3%増の100万1千人と大台超え。欧米豪市場も好調を持続しており、前述した減少2市場以外は大きな動きはない。スペインが単月過去最高、15市場が8月単月の過去最高を記録した。

今年8月までの累計は同3・9%増の2214万5千人。

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