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2019年の訪日客 韓国減少で2・2%増の3188万と低い伸び

日本政府観光局は1月17日、2019年(1-12月)の訪日外客数が推計で3188万2千人と過去最多を記録したと発表した。ただ、19年8月以降、韓国からの訪日客激減していることで、伸び率は2・2%増にとどまった。

訪日客数は主要20市場のうち韓国を除き、19市場で過去最多となった。トップは中国で前年比14・5%増の959万4300人と、一国で1千万人の大台に迫っている。地方空港を中心とした、日中双方新規航空路線の就航や、増便による航空座席供給量の拡大、19年1月から開始した個人査証の発給要件緩和などが中国からの訪日に寄与した。

一方、日韓関係の悪化により8月以降、訪日客が激減している韓国は、25・9%減の558万4600人で、前年より約200万人減った。

そのほか訪日客数市場上位国・地域では、台湾489万600人(2・8%増)、香港229万700人(3・8%増)、米国172万3900人(12・9%増)、タイ131万9000人(16・5%増)まで、6カ国が100万人を超えている。

このうち香港は6月から国内で続いている大規模デモの影響が懸念されたが、下期に入り10月以降は、前年比20%程度の高い伸びが続いており、年間ではプラスを堅持した。

東南アジア・インドは、タイ、シンガポール、フィリピン、ベトナム、インドが前年比で10%以上の伸び。このうちフィリピンとベトナムは20%を上回る大幅な増加となった。

オーストラリアは62万1800人(12・6%増)と初めて60万人を突破。英国も27・0%増と高い伸びで、42万4200人と、初めて40万人を超えた。特に、英国はラグビーワールドカップの開催期間中は9月が84・3%増、10月が85・6%増と訪日が大幅に拡大した。

これまで訪日市場として目立たなかった隣国ロシアも、年間で26・6%増の12万人が来日し、こちらも初めて10万人を突破した。

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