タイ観光庁 2020年はスポーツツーリズムを楽しんで
タイ国政府観光庁(TAT)は2月10日、東京・内幸町の帝国ホテルで会見を開き、スポーツツーリズムを中心に、2020年タイ観光の楽しみ方や見どころを紹介した。
今年、設立から60周年を迎えたTATが、日本を始め世界マーケットに向けて新しい魅力として打ち出したのが、「タイ国スポーツツーリズム・アメージングな365日」。従来からファンの多いダイビングやゴルフに加え、ムエタイやタイ各地で年間200大会以上開催されているマラソン、自転車ロードレースなどと、観光スポットを組み合わせるプランの提案に力を入れる。
なかでも上半期最大のスポーツイベントが、モータースポーツの中でも世界最高峰のオートバイレース、MotoGPロードレース「PTT Thailand Grand Prix 2020」。3月20-22日に、タイ東北部のブリーラム県のチャーン・インターナショナル・サーキットで開催される。タイでの開催は2018年の初開催から3年連続。昨年は海外からの来訪者約6万人を含む22万7千人が来場した。
一方、タイでマラソンと聞くと、暑さは気になるところだが、会見前日の2月9日、同じくブリーラム県で、国内外のランナー27000人が参加し開催されたマラソン大会は、気温20-25度のなかで行われた。各地方の気候に合わせたり、早朝スタートなど暑さ対策のなか、多くのマラソン大会が行われている。
会見のため来日したタイ国観光スポーツ省のナッピントーン・シーサンパーン副大臣は、「TAT60周年の今年、365日、毎日が驚きのタイで、アクティブな滞在を楽しんでください。日本を旅行するタイ人も増えており、今年は、訪日タイ人が、訪タイ日本人を上回るかもしれません。こうした相互交流で、両国がますます良好な関係を築いていくことを願っています」と話した。
また、シントン・ラーピセートパン駐日大使は、「タイ日修好から133年にわたり、両国は良好な関係を築いてきました。両国民がお互いの文化に引かれあい、観光交流も双方向で増加傾向で、訪タイ日本人旅行者にはリピーターも少なくありません。従来から人気のビーチ、タイ料理、寺院、遺跡や買い物以外に、是非、スポーツツーリズムの角度からタイに触れて、見てください。きっと、こんなタイ知らなかったと感じてもらえるはずです。新たなタイの魅力発見してください」と呼びかけた。
2019年、タイは訪問した日本人旅行者は前年を9%上回る180万人、訪日タイ人は16%増の130万人と伸びている。
日本側を代表してあいさつしたJATAの稲田正彦・海外旅行推進部長は、「2020年は新型コロナウイルスで出鼻をくじかれていますが、どこかで潮目が変わるのを機に、海外旅行を盛り上げたい。JATAとTATは日本人海外旅行者の10分の1をタイに送ろうという約束をしています。つまり今年は200万人の訪タイが約束です。また、現在、日本とタイは年間310万人が相互交流しており、これを500万人に伸ばすことも目指したい。スポーツツーリズムは、とても有望な切り口だと思っています」と期待した。
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