2020年の有給休暇取得日数 コロナ影響し世界的に減少
コロナウイルス感染症のパンデミックの影響で2020年は世界的に有給休暇の取得日数が減少したことがオンライントラベル大手のエクスペディアが行った調査で分かった。
エクスペディアでは毎年、有給休暇の国際比較調査を行っている。世界16カ国・地域の9200人を対象に実施した調査によると例年有給休暇の取得日数が多いドイツやフランス、イギリスを始め台湾を除いて15カ国・地域で有給休暇の取得日数が減少した。
ドイツは30日から25日へ、フランスは28日から25日に、イギリスは25日から17日に減少。オーストラリアとマレーシアは14日から7日へ、アメリカは10日から5日へとそれぞれ半減した。
日本は10日から9日に1日減っただけ。台湾は14日から15日へと、唯一前年より増えた。
休暇を取らなかった理由は世界では「コロナの影響で旅行できない」が最も多く33%、日本では「緊急時のためにとっておく」が30%と最も多かった。世界では日本と比較して有給休暇を積極的に旅行に使っていたことが改めて分かる結果となった。
直近に取得した休暇の過ごし方についても「どこにも行かず自宅で過ごした」割合が、日本は76%と圧倒的に多く、2位の香港の58%を大きく上回っている。イタリアは20%、マレーシア、ニュージーランド、タイ、シンガポールは自宅で過ごした人は30%以下だった。
日本人はコロナ禍の旅行習慣は「人の多い人気の旅行先を避ける」28%、「居住地の近くへ出かける」22%、「公共期間ではなく、車を利用する」15%が多かった。
2021年以降の旅行の計画については「安全だと判断したら直前予約をする」27%、「ワクチンを接種するまで旅行を保留する」25%、「2021年後半まで旅行を保留する」24%だった。
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