長官表彰に松下幸之助さん 観光庁
10/10/22
松下電器産業(現・パナソニック)の創業者、故・松下幸之助さんが観光庁長官表彰を受賞した。50年以上前に、観光立国を目指すべきと提言した功績が称えられた。
表彰式は10月1日、大阪市中央区の近畿運輸局で行われた。幸之助さんの孫で、パナソニック副会長の松下正幸さんに原喜信・近畿運輸局長が表彰状を手渡した。
正幸さんは「50年経ってようやく私の言っていることが分かっていただけたか、と祖父も喜んでいると思います」と話していた。
松下幸之助さんは、1950年代に観光省や観光大臣の必要性を述べていたほか、70年代には月刊誌の寄稿文に世界平和や環境問題につながる資源として観光の重要性を説いていた。
原局長は「観光は行政がやるものではないと言われていたころから観光立国を主張されていた先見性に今なお敬服しています」と話した。