ユニバーサルサービスの普及定着へ 3月10日神戸市でセミナー
「誰もが同じサービスを受けることができる社会を目指して―」をテーマに3月10日、神戸市中央区の神戸学院大学ポートアイランドキャンパスで「ユニバーサルサービス人材育成・フォーラム」が開かれる。超高齢社会を迎えた今、観光業をはじめ様々なサービス産業へユニバーサルサービスの導入とその人材育成の必要性を説く。フォーラムは無料で、サービス事業者や教育関係者らに参加を呼びかけている。
主催はJTBコミュニケーションズ、NPO法人ウィズアス、神戸花鳥園、神戸学院大学、阪南大学、神戸夙川学院大学などで構成するユニバーサルサービス人材育成コンソーシアム。2009、10年度の2カ年にかけて経済産業省の産業技術人材支援事業に採択され、観光業だけでなく飲食や物販などサービス事業全般を対象とした研修事業の構築や、研修会の講師の役割を障害者が担い雇用創出につなげる事業などに取り組んできた。
フォーラムでは、そうした2年間の活動を通じて、高齢者や障害者への接遇に配慮した心得やノウハウを伝える人材をユニバーサルサービス・アドバイザー(USA)として養成、USAが現場体験を通じて得たスキルなどを報告する。NPO法人高齢者・障がい者の旅をサポートする会理事の室井孝王さんの基調講演、神戸学院大学総合リハビリテーション学部専任講師の糟谷佐紀さんの事業報告なども行われる。
同コンソーシアムでは「ユニバーサルサービスの理念や研修プログラム、11度以降の人材育成事業概要について報告し、それぞれのサービス提供現場において人材育成プログラムの積極的な活用をお勧めする機会です。多くのサービス事業者の方々にご参加いただければと思っています」としている。
会場は、神戸新交通ポートライナー市民病院前駅で下車し徒歩約6分の神戸学院大学B号館1階。13時30分から始まる。
参加申し込み、問い合わせは株式会社インプリージョンTEL06-6624-8555へ。