着地型旅行のワンストップ窓口に 23観光圏でプラットフォームづくり
観光庁は4月1日、観光圏を対象に募集していた「観光地域づくりプラットフォーム」支援地域を発表した。設立準備に向けた支援を12地域、運営初期段階の支援を11地域とした。観光圏の目的である2泊3日以上の滞在を促す地域の拠点づくりにつながることが期待されている。
観光地域づくりプラットフォーム事業は、観光圏内の地域資源を活用した着地型旅行商品の企画販売を促すため、市場と地域を結ぶワンストップ窓口の機能を担うことがねらい。圏内の観光事業者をはじめ農林漁業、商工業者、NPO、行政などが参画し、法人格を持った団体が窓口機能を代表する。大都市圏の旅行会社や消費者などに対する窓口を一本化することで、着地型旅行の流通が生じるものと見込む。
1年間限定で500万円を上限に支援する設立準備に対するものと、実際に稼動し始めているプラットフォーム事業体に対して2年間にわたり事業費の4割を支援する2つを設定した。
設立準備では、釧路湿原・阿寒摩周観光圏▽はこだて観光圏▽南房総地域観光圏▽富山湾・黒部峡谷・越中にいかわ観光圏▽立山黒部アルペンルート広域観光圏▽伊勢志摩地域観光圏▽浜名湖観光圏▽伊豆観光圏▽淡路島観光圏▽四万十・足摺エリア(幡多地域)観光圏▽玄界灘観光圏▽新東九州観光圏-12地域。
運営初期では、富良野・美瑛広域観光圏(社団法人ふらの観光協会)▽富士山・富士五湖観光圏(社団法人やまなし観光推進機構)▽八ヶ岳観光圏(同)▽箱根・湯河原・熱海・あしがら観光圏(財団法人箱根観光協会)▽雪国観光圏(湯沢温泉旅館商業協同組合)▽トキめき佐渡・にいがた観光圏(社団法人佐渡観光協会)▽びわ湖・近江路観光圏(近江屋ツアーセンター)▽瀬戸内しまなみ海道地域観光圏(社団法人尾道観光協会)▽にし阿波観光圏(一般社団法人そらの郷)▽平戸・佐世保・西海ロングステイ観光圏(社団法人平戸観光協会)▽雲仙天草観光圏(社団法人天草宝島観光協会)―11地域・事業体。
観光庁では今年度中、応募がなかったに観光圏に対して追加募集を予定している。