「ONE PIECE」が今夏の旅行をけん引 各地でイベント
コミックス、アニメで絶大な人気を誇る「ONE PIECE」(ワンピース)がこの夏も、各地の観光スポットを席巻する。単行本の累計発行部数が2億部を超える日本のコミックス史上最大のヒット作は、観光コンテンツとしてもひっぱりだこだ。
ワンピースは尾田栄一郎さんの原作で、大海賊時代と言われる時代に海賊王になることを目指す主人公の少年ルフィが、ひとつなぎの秘宝(ワンピース)を求めて仲間たちと冒険を重ねるストーリー。コミックスはすでに61巻が出版され、アニメも1999年から12年間にわたり放映されている。
長崎県佐世保市のハウステンボス(HTB)では今年4月から、ルフィたち麦わらの一味が乗る「サウザンド・サニー号」が登場した。作品に登場する海賊船をそのまま模したクルーズ船で250人乗り。早くも乗客数が10万人に迫ろうかという人気ぶり。ハウステンボスでは昨年からワンピースのイベントを展開しており、ワンピース専門グッズのショップや登場人物にちなんだメニューをそろえたレストランなども設けている。
大阪市此花区のユニバーサル・スタジオ・ジャパンは7月7日―9月4日に「ワンピース・プレミアム・サマー」を実施する。人気アトラクションのウォーターワールドでアニメの世界そのままにルフィたちのライブショーを上演するほか、園内で宝を探すワンピース・アドベンチャーラリーを実施する。
また、麦わらの一味のコック、サンジがプロデュースしたという海賊レストランでは、ナミさんに捧げる甘夏ゼリー、ルフィの麦わらパンなどユニークな名前の料理が出る。食事中にルフィが登場することもあるそうだ。
愛知県蒲郡市のラグーナ蒲郡では今年3月から『ONE PIECE メモリアルログ頂上決戦完結編 in ラグナシア』を開催している。園内各所で登場人物のフィギュアを配置したり、作品の名場面を再現展示したイベントを実施、ルフィたちの格好をして記念撮影できるコーナー、ワンピースにちなんだメニューをそろえるレストランなどを展開している。7月9日からはさらに「スリラーパーク~ゾンビ屋敷の冒険~」と「ルフィ&エース兄弟の思い出」の2つのアトラクションが登場する。いずれも9月4日まで。
そのほか7月1-3日には、福岡市の福岡Yahoo!JAPANドームで「ワンピースドームツアー」が行われる。