台風12号、温泉・観光地にも被害
11/09/07
台風12号による豪雨で、観光地も被害を受けた。被害の中心になった紀伊半島では未だ電話が不通で連絡を取れない旅館ホテルも多い。世界遺産の熊野那智大社や熊野本宮大社、熊野古道でも土砂流入や浸水した。
和歌山県では、南紀勝浦温泉は9月6日現在、一般電話が不通で、携帯電話が外部との連絡手段になっている。旅館の多くは施設面の被害は少ない模様だ。周辺道路では、紀伊半島を縦断する国道168号線と311号線が通行止めだが、海岸沿いの国道42号線は通行できる。
川湯温泉も電話は不通。旅館社長が電話の通じる場所へ移動し、知人に話した内容によると、大塔川があふれ温泉街が浸水し、自らの旅館は床上50センチまで水に浸かったという。当分営業はできないとも話していた。
奈良県では、村全体が孤立してしまった十津川村にある十津川温泉の旅館とは未だ連絡がつかない。
台風の進路に近かった岡山県・湯原温泉では、旅館ホテルに被害はなかったものの、湯原ダムの放水で名物露天風呂が水没した。各館への温泉配湯も不通になったが、今週末9月9日ごろまでには復旧する見込みだ。
鳥取県では、県中部の東郷湖があふれ湖畔の一部温泉旅館で露天風呂が水に浸かるなどしたものの、現在は通常通り営業しているという。