「訪れるに値する価値」を創る 12月19日にシンポジウム
年末恒例の旅行動向シンポジウム(主催・財団法人日本交通公社)が12月19日、東京・大手町の経団連会館で開かれる。「訪れるに値する価値の創造=ビジット・デザイニング」をキーワードに、海外での長期滞在商品を成功させたワールド航空サービスの菊間潤吾社長らが観光業界の価値創造に迫る。
シンポジウムは今年で21回目。世界的な経済不況、大震災と原発事故など観光業界はきびしい環境下にあるが、国内旅行、海外旅行、インバウンドの各分野で話題を作り続ける企業経営者の考え方をヒントに、意識や考え方、行動を変えて乗り越えられる可能性を示す。
菊間社長は、オーストリアのインスブルックに30日間滞在するという型破りな商品を販売し成功を収め、この企画に込めた想いやコンセプトを語る。また、ケイビングやラフティングなどアウトドア・アクティビティを群馬県みなかみ町で展開し若い女性やアジアの富裕層のファンをつかんだキャニオンズのマイク・ハリスさん、沖縄県の竹富島で来夏に地域文化をテーマにした宿を開業する星野リゾートの星野佳路さんの取り組みを事例に、ユニークな着眼点や創造性から「訪れるに値する価値」の創出を探る。
全体の解説は、マーケティング・コンサルタントの谷口正和さんが担う。「地球社会を優れたフレンドシップ・アースに変える観光・時代認識が必要」と語る谷口さんが提唱するビジット・デザイニングをさらに深耕する。
財団法人日本交通公社による今年の旅行動向分析と2012年のマーケット予測についての報告も行われる。
参加申し込みは、財団法人日本交通公社観光文化事業部まで。定員は150人で、申し込み締め切りは12月14日(定員に達し次第締め切る)。参加費は一般1万2千円、賛助会員1万800円(複数参加の場合は2人目から割引料金)。
詳細はhttp://www.jtb.or.jp/seminars/index.php?content_id=102