12年は旅行人数増加　ＪＴＢ予測、国内はＬＣＣ効果も

ＪＴＢがこのほど発表した２０１２年の旅行動向見通しによると、今年は国内旅行、海外旅行、訪日外国人数ともに増加しそうだ。１泊以上の総旅行人数は11年を１．６％上回る３億４４０万人になる見込み。東日本大震災の影響が薄れ、円高傾向が海外旅行を押し上げる。訪日旅行もアジアを中心に回復する。

国内旅行は前年比１．５％増の２億８７００万人。東京スカイツリー、平家や源氏ゆかりの地域が人気を呼び、ＬＣＣの国内路線開設も人数増につながりそうだ。震災を機としたボランティア旅行も引き続き需要が見込まれる。ただ、先行きの不透明感から節約志向が強まり、平均消費額は０．９％下がって３万２８００円に。

海外旅行は同３．０％増の１７４０万人。円高、航空便の増加でアジア人気が続く。羽田空港の国際化も認知され、深夜発の旅行も定着しそうだ。平均消費額は近場旅行が増え、同１．６％減の25万２千円。

訪日旅行は同25．０％増の７８０万人。震災と原発事故で台湾や中国、香港を除き回復が遅れているが、今年は韓国なども戻りそうだという。