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復興枠に3億3千万円 観光庁12年度関係予算は微増

12/02/06

観光庁の2012年度の関係予算の総計は、前年度比2%増の103億3800万円。ビジット・ジャパン事業や地域再生・活性化など通常枠は同1%減の100億400万円だったが、新設した「復旧・復興枠」で3億3400万円を計上した。

概算要求時に、世界から1万人の外国人を日本に無料招待するとして11億8600万円を求めていた「Fly to Japan!事業」は計上されなかった。

訪日外国人3千万人プログラム第1期は同4%減の82億9千万円。震災以降、外国人旅行者が大きく落ち込む東北6県と茨城、群馬、栃木県に対して東北・北関東インバウンド再生緊急対策事業6億2400万円を新設した。訪日旅行促進事業49億2700万円でも、風評被害の回復を促す対策事業を盛り込む。

観光を核とした地域の再生・活性化は同27%減の3億4300万円。ユニバーサルツーリズム促進事業900万円を新たに加えたほかは、観光圏が対象の観光地域づくりプラットフォーム支援事業、広域観光促進調査事業とも11年度予算を大きく下回った。

観光人材の育成は観光中核人材育成事業として同44%減の1億2400万円、ワークライフバランスの実現に資する休暇改革の推進は同3%減の8千万円と減額。昨夏から始めた「ポジティブ・オフ」運動に関連して、国内旅行活性化のための観光整備事業に5千万円を新たにあてた。

観光統計の整備は、観光地域経済調査を本格化させることから同87%増の8億8700万円と大幅に増加した。

一方、復旧・復興枠では、災害時における訪日外国人旅行者に向けた情報提供のあり方に関する調査事業に3千万円、観光地域づくりプラットフォーム支援事業(被災地分)に5400万円、広域連携観光復興対策事業(東北観光博)に2億5千万円をあてた。

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