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新潟の農家と六本木の消費者を結ぶには

12/03/13

都会の消費者との交流を通じた地域の活性化を具体的な事例で紹介するシンポジウムが3月15日、東京・平河町の都道府県会館で開かれる。

財団法人日本交通公社が開くもので、シンポジウムのタイトルは「つながり、共感、交流から生まれる地域活性への新たな試み」。

同公社ではこの1年、経済産業省関東経済局の補助事業「広域関東圏観光交流ネットワーク形成事業」で、4つの地方都市と都会の消費者との交流づくりに取り組むとともに、交流をベースにした地域の活性化やビジネスの可能性を探ってきた。

ちなみに広域関東圏とは、関東経済局が管轄するエリアで、関東の1都6県に新潟、長野、山梨、静岡を加えた1都10県を指す。

事例として紹介するのは、熱海市(静岡県)を舞台にした市民と別荘族の交流と、農業と酒づくりを切り口にした新潟の農家と六本木(東京都港区)の消費者との交流。鍬をきっかけにした三条市(新潟県)と二子玉川(東京都世田谷区)の農業愛好家との交流、益子町(栃木県)の事業者と都会の消費者の交流による震災復興への取り組み。

都会の消費者が特定の地域に対して持つ共感を、地域と具体的な交流につなげる手段や、ビジネスに発展させる方策を考える。

また、地域づくりや企業のブランディングのプロ、消費者が地域の事業を少額で応援できるマイクロ投資会社の運営などで活躍する4人によるパネルディスカッションを行う。

パネリストは、世界的なアウトドアブランド「スノーピーク」(新潟県三条市)の山井太さん、マイクロ投資プラットフォーム「セキュリテ」を運営する猪尾愛隆さん、農業実験レストラン「六本木農園」のオーナーで、「丸の内朝大学」のプロデューサー、古田秘馬さん、体験プログラムを集めた地域観光情報サイト「チキタビ」を運営する岩崎徹さん。

参加は無料。申し込みは財団法人日本交通公社のウェブサイトから。当日まで受け付ける。

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