LCCは「観光」利用が90% JTB調査、「しばらく様子見」も
JTBがこのほど行ったウェブアンケート「LCCに関する調査」で、約半数の49%がLCCを知っていた。利用目的は「観光」を挙げ、費用が安く浮いた分は「滞在先で少し贅沢」という回答が目立った。
日系LCCが今年相次いで運航を始めることからウェブアンケートを実施し、7529人から回答を得て、消費者の意向をまとめた。
LCCについては「よく知っている」が11%、「なんとなく知っている」が38%で、合わせて49%がLCCを知っていると答えた。
年代別の認知度に大きな差異はないものの、「よく知っている」は男性が15%に対して、女性は6%だった。また「ほとんど知らない」のも男性17%に対して、女性は26%。全般的に男性の方がLCCに対する認知度が高かった。
国内路線でのLCC利用については「乗ってみたい」が9%、「安い航空券が取れれば乗ってみたい」が33%で、合計42%が乗ってみたいと回答。「目的地に就航していれば(既存航空会社と同じように)乗る」というLCCをそれほど意識していない人が21%、「しばらく様子を見て決める」が25%あった。
若者になるほどLCCに対する利用意向が高くなることや、利用目的に「観光」を選んだ人が複数選択を合わせると90%、単独では70%となった。
利用運賃に関しては「既存航空運賃の半分以下」が61%を占め、半額以下がひとつの目安となっているようだ。そのぶん浮いたお金は「現地滞在の買物や食事などで少し贅沢をする」が55%で、半数以上が滞在先での消費に使うと回答した。
「しばらく様子を見て決める」「乗ってみたいとは思わない」と回答した人の理由は、「なんとなく不安だから」が43%あるのは、LCCという未知のものへの不安があると分析し、コメントの3割が「安全面が心配」と答えていることを紹介している。
海外路線でのLCCについては、「乗ってみたい」が6%と国内路線LCCとそれほど変わらないものの「安い航空券がとれれば乗ってみたい」が国内33%に対して、海外は16%だった。海外の場合、搭乗時間が短いことや現地のホテルがセットになっていることなど諸条件が整えば乗りたいという人もおり、条件付きで乗りたい人も合わせると48%になった。
「しばらく様子を見て決める」21%、「乗ってみたいとは思わない」22%を合わせると43%となり、国内LCCの37%より多い数字となった。
利用の目的は複数回答を合わせると「観光」を選んだ人は93%で、絵画では「観光」での利用意向がより高いことがわかっている。