LCC滑り出し上々―84%が満足、日系新3社ではピーチがリード エイビーロード調査
LCCの滑り出しは上々―。リクルートのエイビーロード・リサーチ・センターとじゃらんリサーチセンターがこのほど行ったLCC(格安航空会社)の利用意向・満足度調査によると、日本発着国際線LCC利用者の84%が満足感を示し、今後LCCを優先的に利用したい割合は50%だった。"LCC元年"といえる今年にあって、この高評価は今後の航空業界に大きな影響を与えそうだ。
これまでに日本発着の国際線LCCを利用した人のうち、18%が「とても満足」、66%が「やや満足」と大半が満足だったと回答。LCC利用者のうち50%が優先的に今後も利用したいと考えており、特に男女とも18―29歳の若年層でその傾向が強い。その安さから若者の需要を取り込んだといえ、顧客獲得が比較的スムーズに進んでいることがうかがえる。
LCCの利用意向は海外旅行では64%、国内旅行は22%。やはり、いずれも若年層で特に意向者の割合が高い。
今後LCCに求めることは、1位が「さらなる安さ」、2位が「シートの幅・機能」、3位が「サイトでのチケットの買いやすさ」。また、国際線LCCで低価格であると感じる相場感は、近距離片道1万9182円、遠距離同5万7177円だった。
LCC各社の認知率、国際線利用意向率も調査。認知率はピーチ・アビエーション56・1%とジェットスター航空54・4%が抜きんでており、ジェットスター・ジャパンは36・3%、エアアジア・ジャパンは29・8%にとどまる。今後の利用意向率もピーチ・アビエーション19・0%とジェットスター航空18・1%で"接戦"となっており、ジェットスター・ジャパンは9・2%、エアアジア・ジャパンは7・6%との差は大きい。日系新LCC3社では、ピーチの先行が鮮明に浮かび上がった。
調査は、「エイビーロード海外旅行調査2012」が主。2011年の海外旅行経験者を対象に3月にインターネットで実施し、調査集計数は5077人。