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「まち歩き」テーマに実践講座 日本交通公社が受講者募集中

12/10/05

公益財団法人日本交通公社は11月8―9日、まち歩きをテーマにした2012年度観光実践講座を開く。観光・地域振興に携わる自治体職員を主対象とした講座で、まち歩きプロデューサーの茶谷幸治さんを特別講師に招いた。会場は東京都千代田区の同財団会議室。現在受講者を募集している。

講座は「人を活かし、まちを活かす観光の考え方~見えない価値を見せる『まち歩き』の実践」をテーマに、各地で人気高まる「まち歩き」の可能性や仕掛け方などを学ぶ。講師は、2007年にスタートし今なお成長を続ける「長崎さるく」のプロデューサー茶谷さんをはじめ、同じく長崎で市民主体の活動をバックアップする川良真理さん、新潟市でまち歩きとまちづくりに取り組む同市都市政策部次長の池田博俊さんらが務める。

8日は、同財団の小林英俊常務理事が今日的な意味から、まち歩きの可能性を探る講義からスタート。茶谷さんが「長崎さるく」が成功した背景を語り、川良さんは今なお増え続ける長崎さるくガイドを例に「市民主体」が実現した秘訣を明らかにする。茶谷さん、川良さん2人の対談型講座も行う。

9日は、茶谷さんが大阪で手がけたまち歩きプログラム「大阪あそ歩」について話し、同財団主任研究員の久保田美穂子さんが各地で行われているまち歩きの体験取材を報告する。さらに、池田さんが新潟での取り組みを紹介し、2日間の講師全員で「まち歩き」について談義する。

公益財団法人日本交通公社では「単に点(名所旧跡や観光施設)と点を移動するのではなく、ガイドさんとぶらぶら歩きながら地元の人と話し、食べ、笑う―その時間、その空間(まち)を楽しんでもらう観光」がまち歩きとし、「有形のものから無形のものに価値を見出す」手段がまち歩きだと指摘する。都市に限らず中山間地域にも「十分応用できる内容」として広く参加を呼びかけている。

受講料は税込みで3万2千円(財団賛助会員は2万8800円、テキスト書籍2冊を含む)。申し込み締切は10月31日。2日間の受講が原則だが、1日だけの参加も相談に応じる。被災地からの参加は受講料免除などに応じる(要相談)。

申し込みは同財団HP(http://www.jtb.or.jp/jissen.html)へ。問い合わせは、観光文化事業部TEL03―5255―6073まで。

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