LCCは期待通り フォートラベル、日系3社の利用調査
旅のクチコミサイトを運営するフォートラベルはこのほど、2012年に就航した日系LCC3社の利用状況についてアンケート調査を行い、結果をまとめた。一定の満足度が示され、「LCC元年」として順調なスタートを切ったが、今後への課題も見えてきた。
日系3社のLCCを利用した人は、回答者全体の12.5%。そのうち、利用率トップはジェットスター・ジャパンの60.1%で、エアアジア・ジャパン32.1%、ピーチ・アビエーションは28.0と続く。
利用後の満足度は「期待以上」「期待通り」「期待以下」の3段階で、3社とも「期待通り」が半数以上。これに「期待以上」を加えると8割を超える高評価が得られた。
利用者からは「期待に反して不自由はなかった」という声が多く、ジェットスターは「客室乗務員やスタッフの対応がよかった」、エアアジアは「価格が安い」、ピーチ・アビエーションは「純正の日本企業のため、親しみが持てた」と各社とも好反応が示された。LCCが持つ「安さ」とサービス内容が合致していると判断されたようだ。
一方で「期待以下」の理由は、遅延や欠航だった。
利用して良かった点はを聞くと、やはり「安さ」が圧倒的多数。その分旅行の回数を増やしたという声もあり、旅行需要の創出にも好影響を与えている。
利用して大変だった点は「大手航空会社と比較して遅延や欠航が発生しやすい」「チケットを取るのに苦労」、「照会が不便」など。「座席が狭い」などLCC特有の意見もあったほか、利用していない人からは「最寄りの空港に就航していない」「大手のマイルを貯めているため」なども挙がり、このあたりの改善や、利用者の認識・慣れが課題と言えそうだ。
アンケート調査は「フォートラベル」サイト内で11月9日―11月15日 に実施した。有効回答数は1346件。