大学生のアイデア求む(2) 観光まちコン、訪日客を大阪へ
大阪観光局やJTBグループなどで組織する産官学連携の地域活性化プロジェクト「大学生観光まちづくりコンテスト2013」の西日本ステージの発表会は9月18日に行われた。大阪府下を対象地域にした「訪日外国人向け観光まちづくりプラン」をテーマに、12大学16チームが企画内容を競った。
「大阪の先進性にも着目を」
コンテストは、これまで東日本地域を対象に行われていたが、今年は初めて西日本でも開催。単なるツアー企画ではなく、地域資源を発掘・活用し、地域が大きく活性化するプランを募った。西日本ステージには46大学72チームがエントリーし、実際にフィールドワークも行った。
発表会では、新規性や実現可能性、プレゼンテーションの内容など複合的に留学生部門(チームに留学生が1人以上参加)、日本人学生部門を審査した。
留学生部門最優秀賞は京都大学MBA経済学研究科合同チーム「和風美人体験の旅」が選ばれた。泉佐野市の犬鳴山温泉を舞台にタイ人女性をターゲットに絞ったプラン。
日本人学生の最優秀賞は、食をテーマにARやSNSを用いたサイトの構築を提案した明治大学歌代ゼミ「大阪フードピア構想」が選ばれた。
また、JTB西日本が旅行商品化を進める審査員特別賞には県立広島大学の商店街を舞台にしたプランが選ばれ、今後JTB西日本での就業体験をベースに実現に向けて取り組む。
大阪観光局の加納國雄局長は「13年で260万人のインバウンド人口を20年に650万人にすることが目標です。皆さんの力がもっと必要」。
JTB西日本国内商品事業部の高橋広地域統括部長は「企画全体を俯瞰して収支、主体をはっきりすればよりリアリティがでる。まちづくりの観点を忘れず、大阪の先進性にも着目してほしい」とエールを送った。
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