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上昇一途、クルーズ市場に迫る(2) ビジネスの可能性議論

13/12/13

パネルディスカッションでは児島営業部長に加えて、JTB西日本の佐藤浩営業担当部長、イムズ営業統括部(We Love天神協議会)の仲野照美マネージャー、トラベルニュース社の奥坊一広社長がパネリストに就き持論を語った。コーディネーターは大阪府立大学大学院工学研究科長の池田良穂工学部長が担った。

取り組み効果を実感

佐藤担当部長はプリンセスクルーズが行っているオードリー・ヘップバーンを使ったテレビコマーシャルの効果について「かつてクルーズ商品はこちらから勧めないと買っていただけなかったが、最近は『ヘップバーンのクルーズを』と言うお客様が増えた。9月のクルーズ商品説明会に参加された600人のほとんどのお客様にご購入いただいた」。

仲野マネージャーは「10年と12年に外国クルーズ寄港数日本一という博多港では語学ボランティアによる観光案内、5言語の観光ガイドブックの無料配布、ショッピングエリアでの外国語サインの充実などを官民一体で行っている。これまで入国審査に大幅な時間がかかっていたが、審査時間の短縮によって観光時間が増えた。それにより乗船客の観光満足度や経済効果の向上につながった」。

奥坊社長は、別府航路100周年を機に昼の瀬戸内海航路を復活させ週末には大阪―別府間を往復1万円で乗船できる「弾丸フェリー」を運航しているフェリーさんふらわあの取り組みを紹介した。「交通手段としてのフェリーではなく船内での楽しみ、2次交通、行政と一緒に観光地の魅力提案を行っている。結果としてフェリークルーズの利用者を伸ばし、クルーズ人口増における貢献度は大きい」。

まとめとして池田工学部長は「皆様にとって、成長著しいクルーズの需要を取り込むべく、あらゆる面で自社のビジネスチャンスと捉えて積極的に活用してほしい」と話した。

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