"昼の部"発展を目指す 日本観光施設協会・総会
14/07/31
日本観光施設協会(旧日本ドライブイン協会、227会員、西山健司会長=岡山県・西の屋グループ)はこのほど、名称変更後初めての総会を開き、2014年度の事業計画と予算を審議、承認した。35人が出席した。
国が観光立国を標ぼうするなか、同協会はドライブインに限らず、すべての観光施設に加入の門戸を広げるため13年8月に日本観光施設協会に改称した。
西山会長はあいさつで「食事場所や立ち寄り施設も含めすべての観光施設を糾合する協会ができたことは意義深い。昼の部の協会として、種をまいたばかりですが、5年、10年先を見て会を大きく育てたい」と要請。昼の部という会の性格を示す独特の表現を使いながら協力を要請した。
来賓の石原大・観光庁観光産業課長も「バスだけではなく、レンタカーを利用する外国人旅行者も増えてきます。外国人のもてなしの一環として、地域の情報を提供していただくことも協会にお願いしたい。昼の部のおもてなしに期待しています」と祝辞を送った。
一方、質疑では会員から国の姿勢を質す質問もとんだ。
「全国に1千カ所を超える道の駅があり、民業を圧迫しています。不公平な条件のもとの競争ではとてもかないません。農産物だけでなく観光土産を販売している道の駅も多い。旅館業界は公的宿泊施設の撤廃運動の結果、国から新設は認めないとする閣議決定を引き出しています。国としての考えを聞きたい」
これに対し石原観光産業課長は「道の駅にどの機能を持たせるかは地域の判断だと思いますが、ご意見は道路局に伝えます」と答えていた。