1-3月期は30―50代の旅行実現率ふるわず低調 日観協短期観光動向
15/04/23
日本観光振興協会(山口範雄会長)がまとめた2015年3月調査分(1―3月期)の短期観光動向調査の結果によると、宿泊旅行実施率は対前年同期比で1.7ポイント減の32.9%だった。前期14年10―12月期から低下傾向が続いている。
前期に続き宿泊旅行実施率の低下要因のひとつが「旅行意向に対する実現率」の低下。1―3月期で意向が実際の旅行に結び付いた割合を示す実現率は、意向39.2%に対して実績32.9%から83 .9%と算出。前年同期比で3.7ポイントの下落で、「行きたいが行けない、行かない」人が増えている。
旅行市場の中心を占める30―50代の実現率の低調ぶりが目立つ。30代が77.3%、40代が79.0%、50代が73.2%と他世代に比べて低く、前年同期と比べても10ポイント程度低下するなど大きく下落している。一方で学生を除く20代は全世代のなかで唯一、実現率が100%を超えた。
宿泊旅行実施率を地域別みると、1―3月期実績は関東、関西の順に多いのはこれまで通りだが、関東は1.1ポイント減。甲信越が0.7ポイント増加している。
4―6月期の全体の宿泊旅行意向率は同2・1ポイント減の40.3%。3期続けての対前年同期比減となった。
調査は一般消費者を対象に四半期ごとに実施。今回のサンプル数は4351。