大賞に富山商工会議所 日商の観光振興大賞、産業観光の定着を評価
15/11/16
日本商工会議所 (三村明夫会頭)の今年度の「全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」の大賞に富山商工会議所(富山県)が選ばれた。
富山商工会議所は、県内の8商工会議所が連携して産業観光を推進する委員会を組織。県内の産業観光施設を紹介する図鑑を作成し、モデルコースの紹介やインターネットを使った情報取得の仕組みを構築するなど産業観光普及への取り組みを展開している。その結果、旅行会社からも団体商品の対象として注目が集まるなど成果を得ている。
今回はこれら地場産業の観光化に取り組むとともに自然、文化といった従来の観光素材に、天候に左右されにくい「産業」を加え、「交通」で素材を結ぶことで通年型の県内観光の定着へ取り組みを進めている点が評価され、受賞につながった。
振興賞は、長野商工会議所(長野県)の善光寺御開帳を契機とした広域連携による戦略的な観光プロモーション、福山商工会議所(広島県)の地域一体でのアートイベントの開催など町並みと現代アートの融合による観光づくりが受賞。観光立地域特別賞は、ひたちなか商工会議所(茨城県)の「タコ日本一宣言」の取り組みと、児島商工会議所(岡山県)のジーンズによる地域活性化が選ばれた。
同賞は2008年度から始まり、今年で8回目。全国の商工会議所の模範となるような地域の個性を生かした観光振興活動に取り組む商工会議所を顕彰している。