17年は"平穏"も消費に慎重-JTB旅行動向見通し(1) 総旅行人数は微増の3億1500万人
17/01/05
JTBがまとめた2017年の旅行動向見通しによると、国内旅行人数は微増、海外旅行人数は前年並みと平穏な年になりそう。一方で訪日外国人旅行者数は過去最高の更新を続け、旅行市場における存在感はより大きなものに。国内市場の活性化にも気を配りながら、政府が目指す観光大国化へ一歩ずつ前進する一年になる。
総旅行人数は前年比0.4%増の3億1500万人。12月の日銀短観では景気は緩やかな回復傾向にあるものの、物価上昇や高齢化による医療費増など生活の足元を揺るがしそうな不安感から消費マインドは低調になるとみられる。反面、JTBのアンケートでは旅行意欲は堅調という結果もあり、「旅に出たいけど節約も」という消費者心理を予測し全体的に微増という結果になった。
観光業界にとって気になる「連休」は、今年はGWと正月を除く3連休が6回で16年より1回多い。GWも休みをうまく使えば最大9連休となるなど、日並びの悪さが目立った16年よりはやや旅行機会が増えそうだ。
→17年は"平穏"も消費に慎重-JTB旅行動向見通し(2) 国内まずまず、訪日続伸に続く
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