北前船や出雲の夕陽 文化庁、新たに17の日本遺産認定
17/05/10
文化庁は4月28日、地域の文化財をストーリーとして価値や魅力を伝える「日本遺産」に、新たに17件を認定した。日本海側の1道6県にまたがる北前船、島根県出雲市の「日の沈む聖地」など今回の認定は23道府県59市町村におよび、これで認定された遺産は54件になった。
今回認定された日本遺産で、関西エリアは数でもっとも多い7件に関係。大阪府・奈良県10市町村の奈良時代から栄えた街道の魅力をまとめた「1400年に渡る悠久の歴史を伝える『最古の国道』」や、京都府丹後地方の「300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊」などが選ばれた。兵庫県からは「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」と岡山県や愛知県などにまたがる「きっと恋する六古窯」、和歌山県からは「絶景の宝庫 和歌の浦」「『最初の一滴』醤油醸造の発祥の地 紀州湯浅」の2件ずつ。滋賀県は三重県と共同で「忍びの里 伊賀・甲賀」。
そのほか、山形県,北海道、青森県、秋田県、新潟県、石川県、福井県にまたがる「北前船寄港地・船主集落」なども認定された。