旅の新しいカタチ ツーリズムEXPO、今年は商談会を重視
9月に開催される第4回「ツーリズムEXPOジャパン2017」の概要についてこのほど、同イベントを主催する日本旅行業協会(JATA)、日本観光振興協会(日観協)、日本政府観光局(JNTO)が都内で説明会を開いた。説明会には田川博己JATA会長、久保成人・日観協理事長、松山良一JNTO理事長らが出席し、イベントの概要を説明したほか、意気込みを述べた。
今年のツーリズム・エキスポは9月21―24日に東京ビッグサイトを会場に開催する。テーマは「ツーリズムの新しいカタチ」。国際観光の急速な拡大やインターネット普及後の時代における旅行会社が提案できる「新しいツーリズムのカタチ」を探る。
エキスポは(1)国際観光フォーラム・シンポジウム(2)国内・海外旅行展示会(旅行博)(3)商談会(4)ジャパン・ツーリズム・アワードの授与(5)交流会―と5つの柱で行う。
なかでも今回重視するのが商談会で、量と機会の拡大で参加者の具体的なビジネス効果を追求する。国内外から参加するセラー、バイヤーの数は16年の623社から810社に拡大、事前のキーパーソンリストの作成やアポイント制の充実などによって、エキ前(エキスポ前)からエキ中、エキ後に至るまでネットワーク構築の機会を増やす。
田川会長は「ビジネスネットワーキングを重視した商談会が今年のチャレンジになる」と話し、欧米型旅行展示型へのステップアップを掲げる。BtoBグローバル商談会や、日本の海外旅行の復活を期したBtoC展示にも力を入れる。
松山理事長も「MICEやインバウンド商談会も含めエキスポ期間中、商談は1万件に及ぶはず」と力を込めた。
一方、久保理事長は、次年度以降のツーリズムEXPOジャパンの開催地について「19年は大阪、20年は沖縄と東京の2カ所で開催する」と、地方開催を予定していることを説明した。
同エキスポは海外出展者約1千人、国内・訪日出展者約1600人が参加し、一般来場者18万人を超えるアジア最大級の旅行博へと成長している。