ツーリズムEXPOで双方向の観光強化 仏、香港、韓国と協力推進
今年のツーリズムEXPOジャパン(TEJ)が開催されたこの時期にあわせ、日本政府は諸外国との観光交流の拡大に向けた積極的な動きをみせた。フランス、香港、韓国と相次いで観光面での協力体制を強化。観光大国化へ向け、双方向の誘客・送客へ取り組みを進めていく。
ツーリズムEXPO開催前日の9月19日は、観光庁と日本政府観光局(JNTO)がフランス観光開発機構と「日仏交流160周年を契機とした日仏間の観光協力に関する覚書」を交わした。今年に両国交流の節目を迎え、来年のラグビーワールドカップ、2020年のオリンピック・パラリンピック開催地が日本の次はフランスであることを契機に、一層の観光交流を発展させようと協力関係の強化を確認した。
同20日はツーリズムEXPOでJNTOと日本旅行業協会、韓国旅行業協会が「日韓観光交流拡大に向けた共同緊急アピール」に署名。夏に相次いだ地震や台風被害で減少した韓国人訪日客数を回復させ、両国が目標に掲げている相互交流1千万人の達成を目指し、JNTOと韓国の旅行会社、航空会社が共同プロモーションを実施するほか、被災地域への観光客の回復へ情報収集、提供を行う協力体制の強化を図ることで合意した。
同21日もツーリズムEXPO会場で、観光庁とJNTO、香港政府観光局が、来年1年間を「2019日本香港観光年」と設定すると発表。相互の観光交流を促進するため、日本の地方と香港との交流拡大にスポットを当て、双方向の需要拡大による航空路線の維持・拡大を目指して連携を図っていく。