ジャパン・ツーリズム・アワード、初の国交大臣賞に「百戦錬磨」
日本観光振興協会と日本旅行業協会、日本政府観光局は9月12日、第5回「ジャパン・ツーリズム・アワード」各賞を発表した。今回から設定した国土交通大臣賞には百戦錬磨の「農泊と世界をつなぐ地域活性化サービス」が選ばれた。
今年は、国内・訪日領域、海外領域の2カテゴリーに計209件が応募。最終審査には計50件が進んでいた。国連世界観光機関駐日事務所の本保良明代表を委員長とする審査委員会で各賞を決めた。
国土交通大臣賞に選ばれた百戦錬磨の取り組みは、外国人客を農家に迎え入れる“農泊”の提案。農家などへの外国人客受入の課題解決に対応するサービスの先駆性、発展性の高さが高く評価された。同社の上山康博社長は「創業以来、世界標準の農泊に着目し、農泊を通じての地域活性化に努めてまいりました。今後は、地域個性を生かした農泊をより多くの地域に広げ、世界中の旅行者と地域の交流が活性化するよう、一所懸命に精進する」と受賞に対してコメントしている。
同様に今回初設定の観光庁長官賞は、佐賀嬉野バリアフリーセンター(佐賀県)と田辺市熊野ツーリズムビューロー(和歌山県)、パラオ政府観光局が受賞。海外からの応募を対象とするエクセレントパートナー賞はフィリピン観光省、「学生が選ぶジャパン・ツーリズム・アワード」はエイチ・アイ・エスがそれぞれ選ばれた。
同アワードは国内外の団体組織や企業の持続可能で優れた取り組みを表彰することで、ツーリズム業界の発展・拡大に寄与することが目的。表彰式は10月24日の「ツーリズムEXPOジャパン2019大阪・関西」開会式後に行われる。