人数、消費額とも増加 2019年国内旅行、消費増税はね返す
観光庁は2月19日、2019年の日本人国内旅行者数が速報値で前年比4・4%増の5億8666万人だったと発表した。国内旅行消費額は7・0%増の21兆9114億円と大きく伸びた。
年間旅行者数のうち宿泊旅行者数は7・0%増の3億1142万人、日帰り旅行は1・7%増の2億7524万人。四半期ごとに見ると、ゴールデンウイークが10連休だった4―6月期は、宿泊旅行者数が前期比で19・5%増の8365万人と大幅に伸び、日帰りをあわせた総旅行者数は12・3%増の1億6412万人だった。
10月1日からの消費増税の影響が懸念された10―12月期も、四半期別では2番目に高い伸びだった。宿泊旅行者は8・7%増の6866万人、総宿泊者数は6・4%増の1億3242万人と前期を上回った。
また、四半期で最も旅行者の多い7―9月期も、お盆期間に9連休が可能だったことなどで前期を上回り、年間の日本人国内旅行者数の伸びに寄与した。
国内旅行消費額の内訳は、宿泊旅行消費額が8・5%増の17兆1493億円、日帰り旅行消費額が1・8%増の4兆7620億円。消費額でも宿泊旅行が大きく伸びた。
四半期別に総消費額を見ると4―6月期が19・0%増、10―12月期が9・6%増と前期に前期比の伸び率が大きかった。いずれも宿泊旅行消費額が増加したことが要因。
1人1回あたりの旅行単価は2・4%増の3万7349円。宿泊旅行が1・4%増の5万5069円、日帰り旅行が0・1%増の1万7301円だった。